お知らせ
| 「ノロウイルスによる感染性胃腸炎にご注意」
冬季に流行する感染症にノロウイルス感染があります。 非常に感染力が強く、かつアルコールの消毒では不十分なため、学校や家庭内での感染を起こしやすい病気です。 ノロウイルスに感染すると、強い吐き気やおう吐、下痢が起こります。1~2日で症状は治まりますが、乳幼児や高齢者などの抵抗力が弱い人は、症状が長引くことがあり脱水を起こしやすくなります。おう吐が1日以上続き水分を摂れない場合、尿が半日以上出ない、尿の色が濃い、唇がカラカラに乾いている場合は早めの受診をしましょう。 下痢止めの薬は腸の動きを止め、ウイルスが排出されず治りが遅くなるためお勧めしません。脱水を防ぐために経口補水液やスポーツドリンクを少量ずつこまめにとります。 感染経路は主に2つあります。 1つは食べ物を介した感染で、ノロウイルスに汚染された食品を、生や不十分な加熱のまま食べることで感染します。ノロウイルスで汚染された下水が海に流れ、海水の中のウイルスを貯めやすい牡蠣による感染が有名です。ノロウイルスは十分に加熱すると、感染力がなくなると考えられています。冬の間は感染する危険性を考慮して牡蠣などの二枚貝の調理には特に加熱をお勧めします。 もう1つの感染経路は人から人への感染です。感染者が吐いたものや便に触れた手を介して、食品やドアノブ、洗面所、タオルからほんのわずかなノロウイルスでも他者の口に入ることで感染します。 ノロウイルスは、せっけんやアルコール消毒剤などで死滅させることはできません。手洗いしたつもりでも爪の間は洗えないことが多く、感染者のトイレ、おむつ交換、吐物の処理は、マスク、使い捨て手袋の使用が基本です。感染者が触った蛇口、ドアノブなどは、塩素系漂白剤を薄めた希釈液を浸したタオルで拭きます。色落ちや金属の腐食を防ぐために、10分ほどたったら再度水拭きします。衣服やタオルなどが汚れた場合、洗剤で静かに手洗いし、低濃度希釈液に数十分つけるか煮沸消毒します。その後洗濯機で洗います。洋服は塩素系漂白剤で色落ちしますので適しません。
≪塩素系漂白剤を薄めた消毒液の作り方≫ 500mlのペットボトルの水にキャップ1杯の次亜塩素系漂白剤を加えて作ります。 令和6年3月発行 救急便り137号より あいクリニック中沢 明石のぞみ先生 |