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「かぜ外来の今」

「かぜ外来の今」

 

 

新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行して1年以上が経過し、遠出や大人数の会合などコロナ禍前と同じように楽しめるようになり、街の活気が戻ってきました。皆さんがコロナを意識するのも薄れてきているように感じます。

今、かぜ外来の患者さんは、コロナ、インフルエンザ以外のウイルス性疾患、細菌性肺炎も多くなっています。

また、年齢層も全世代にわたり、かぜ外来が以前より複雑化しているように感じます。

コロナは程度の差こそあれ、のどの痛み、鼻汁、発熱、咳など一般的なかぜ症状が主で、コロナ初期のような呼吸困難などの強い症状は見られなくなり、全体的にかなり軽症化しています。そのため症状だけで他のかぜと区別するのはますます困難となってきました。

その一方、感染力は相変わらず強いため、各医療機関は周囲の方に影響が出ないように診療する工夫がおのずと求められています。

かぜ症状の方は、ご面倒ではありますが事前に電話で受診方法等、確認していただきたく思います。

コロナ禍を経て、私たちの生活は様々な面で変化がみられました。感染対策の一環として対面接触の回避が主目的でしたが、在宅勤務やフードデリバリーなどの宅配、キャッシュレス決済など新しい文化が生まれ発展しました。医療機関においても同じことが言えます。コロナ感染症の診療として、オンライン診療や夜間の救急往診などを行う医療機関が増え、今は平常時の医療サービスの選択肢として捉えられつつあります。

また、皆さんの対応にも変化がみられます。かぜ症状時に体温測定をし、市販の風邪薬や以前処方された解熱鎮痛剤を服用するなど、症状を評価し対処している人が増えてきたのです。そのように初期症状の対応策を予め準備しておくことが、突然の夜中の発熱にも慌てず、安心することができます。

令和6年6月発行 救急便り138号より

新垣内科外科クリニック 新垣 美郁代先生