お知らせ
| 「夏風邪について」
「夏風邪」について、健診会東京メディカルクリニックにとても良い健康コラムがありましたので、要約しご紹介致します。参考にして頂けましたら幸いです。 詳しくは、https://www.c-takinogawa.jp/column/023.htmlをご参照ください。
夏風邪と通常の風邪の違い 1 夏風邪はなぜおこるの? 風邪の原因は、約90%がウイルスで、種類は200以上あり、多くは寒く乾燥した環境を好み、冬に風邪(普通感冒)インフルエンザが大流行します。しかし、暑く湿度が高い夏を好むウイルスもあり、代表的なものは、エンテロウイルス(コクサッキーウイルス、エコーウイルス等)やアデノウイルスです。夏風邪の症状は、発熱や喉の痛みや口の中・喉の入口や手足の発疹、更に腹痛・下痢も出ることがあります。一方、冬風邪は、発熱、咳、鼻水、喉の痛みなどが主です。 2 アデノウイルス(アデノは扁桃腺(喉)やリンパ腺のこと) 症状は、喉の腫れや痛み・頭痛・高熱・激しい咳・結膜炎(目ヤニ・充血)・大腸炎や下痢などです。アデノウイルスで起こる咽頭結膜熱は、小学生までの子に多く、6~8月に流行し、プールでの接触や使用したタオルを介し感染し、「プール熱」とも呼ばれます。大人が感染すると、重症化しやすく注意が必要です。流行は、主に夏ですが、プール熱は1年を通し感染します。 3 エンテロウイルス(エンテロは腸のこと、喉から感染し腸の中で増殖) 症状は、発熱・喉の痛み・鼻水・咳・下痢・腹痛・口内炎などです。手足口病やヘルパンギーナを引き起こし、皮膚の発疹を起こすことが特徴です。小児の感染が圧倒的に多く、稀に大人の感染もあります。 ●手足口病…手・足・口やお尻、膝などに水泡性発疹がみられ、高熱はありません。 ●ヘルパンギーナ…急な高熱、口の中に水ぶくれを伴う発疹、口内炎など口腔から咽頭への喉の痛みを伴うのが特徴です。 4 コクサッキーウイルス エンテロウイルスの仲間で、腸の中でウイルスが増え、口腔内でヘルパンギーナを引き起こし、左右対称で小水疱がでるのが特徴、症状は高熱・喉の痛み・口内炎・食欲不振・頭痛・下痢・嘔吐など、エンテロウイルスと同様、小児に圧倒的に多いです。 5 RSウイルス RSウイルスの感染による呼吸器の感染症で、何度も繰り返し生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染するといわれます。9月頃から流行し初春まで続きますが、近年は流行が夏季より始まる様になってきています。非常に感染力が強く、幼稚園などの施設内感染に注意が必要です。 6 ウイルスの感染経路 ウイルスは、感染者の唾液や鼻水、くしゃみ、咳などの飛沫を吸い込む飛沫感染や感染者が使用したタオル等を使用する接触感染が主な感染経路です。特に、手足口病は糞便中にウイルスが排出され、糞口感染で広がる可能性もあり、これらの感染を防ぐためには、手洗いやうがい、人混みではマスクをつけるなどの基本的な予防策が有効です。
夏風邪と新型コロナウイルス感染症の見分け方 夏風邪・冬の風邪・新型コロナウイルス感染症には、共通症状が多く、症状で見分けることは困難です。夏風邪・新型コロナウイルス感染症には、冬の風邪とはやや異なる点も見られます。例えば、夏風邪では、インフルエンザのように喉の痛みの前に発熱だけがみられる場合や、1週間近く続く高熱・下痢・嘔吐などの消化器症状が見られることが初期の新型コロナウイルス感染症は、夏風邪と比べ、以下のような特徴があります。 筋肉痛・頭痛症状が多く、鼻症状を訴える人は少ない。 ②嗅覚・味覚異常を伴うことがある。 ③下痢・嘔吐などの消化器症状を伴うこともある。 夏風邪の多くは、1週間程度で自然に治ることが多く、新型コロナウイルス感染症も約80%の人が軽症のまま1週間以内に快方へ向かいます。軽症状であれば、人との接触を避け、解熱剤や風邪薬などを服用し、安静にしておくことも良いでしょう。もし、症状が改善しない場合は、注意が必要です。特に、以下の様な方は、すぐに医療機関に相談するようにしましょう。 ・息苦しさや強いだるさがある場合 ・高齢者、糖尿病・心不全・呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患等)などの基礎疾患がある人、人工透析を受けている人、免疫抑制剤や抗がん剤等の治療中の人は、重症化しやすく、また、妊娠中の方も、念のため、前述の人と同様に、早めの受診が必要です。 ・上記以外の人で、発熱や咳等、比較的軽い風症状が4日以上長く続く場合 令和7年6月発行 救急便り141号より 佐々部医院 佐々部 一先生 |