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| 「鼻出血と眩暈(めまい)の対応」
皆さんは耳鼻咽喉科で救急車を呼ぶ病気って何を想像するでしょうか? 循環器や脳の病気、外傷に比べて耳鼻咽喉科疾患で救急車を呼ぶ病気は圧倒的に少ないから難しいかもしれませんが、実は鼻血と眩暈なのです。 今日はこの二つの病気について話してみたいと思います。
まずは、鼻血ですが、子供の鼻血はそのほとんどが鼻をいじって鼻中隔という右と左の鼻を分けている壁を自分で傷つけて起こる出血です。 この場合鼻翼を強く摘まんで10分から15分安静にしていると大体が止まります。横になると余計に血流が頭部に行きやすいため座位(座る)で少し室温を下げると良いです。皆さんがやってしまうNG行為はティッシュを鼻に詰めることです。これはその時は止血できてもティッシュの材質が意外と硬い為、逆に粘膜を傷つけてしまい再出血のリスクを高めてしまいます。これは大人の出血も同じです。 大人の鼻出血は子供のように鼻をいじり過ぎることは少ないので、基礎疾患に高血圧や鼻内に出血性のポリープや腫瘍があることが多いです。特に拍動性に出る動脈性の出血は救急車を呼ぶ対象になります。 鼻翼を押さえても全然出血の勢いが止まらず喉の方へ血が流れてくる場合は耳鼻咽喉科受診が必要になりますし、自ら移動困難な場合は救急車を呼んでも良いでしょう。
次に眩暈ですが、眩暈は耳鼻咽喉科疾患だけでなく脳外科疾患との鑑別が必要となります。 回転性(天井がグルグル回る)眩暈や難聴を伴う眩暈、頭を動かした時に起こる眩暈は耳鼻咽喉科疾患の可能性が高いので、逆に緊急性が低く自宅で安静にして少し様子を見ていて大丈夫です。慌てて救急車を呼ぶ必要はないでしょう。 逆に頭痛や意識障害、四肢麻痺は緊急性を伴うので救急車を呼んでください。
救急車を呼んだ方が良いか判断に迷った時は、救急相談センタ―に電話をして下さい。
令和8年6月発行 救急便り144号より たかまつ耳鼻咽喉科 高松 俊輔先生 |